ソンクラーン ソンクラーン

本編 その6

本編 その1 その2 その3 その4 その5 その7 その8
ソンクラーン美術館 番外 冒険 予行演習 阿波
ゾーブ遊び
ユキの国内
ずぶ濡れ修行
T U V
タイの女性も大喜びでソンクラーン中は水かけに大忙しです。この祭りには男だからとか女だからとかいう区別がありません。大人であっても子供であっても、はたまた外国人であっても、タイ国内にいるというだけで、ソンクラーンの対象です。彼女達はこの通りの目の前の某高級ホテル従業員です。ソンクラーンはどの会社も休みではあるものの、ホテルなどのサービス業は例外なのでした。

それにしても彼女達も制服ですし、やはり同ホテルの男性従業員も制服のままで、しかも就業時間中なのですが、、。仕事もそっちのけで、しかもびしょ濡れ状態です。日本ではちょっと考えられないタイ社会のおおらかさを感じてしまいます。
もうこうなると群集心理も重なって、その場の大はしゃぎの総攻撃は誰にも止められません。大爆笑の笑い声の響く中、陽気なかけ声に合わせて水かけの連続攻撃が休む間もなく続きます。バスの乗客もここまでめったうちになってしまうと、降りるに降りられません。ここでも仕事をサボったホテルの男性従業員が大活躍しています。
その場の激しい光景と笑い声に炎天下の中、凍り付いてしまった通行人の女性。白昼の惨劇に驚いて信じられないという表情です。無理もないと思いますが、その視線の先には、、。
ドー−ーン!!誰ですか?こんなひどいことをしたのは、、。バスが壊れてしまったら一体どうするつもりなんでしょう。ものすごい量のペーングと呼ばれるコールドパウダーをすぐ破れるラップなどに入れ、バスに叩きつけたようです。白煙が上がって、バスジャック犯のテロリストのようです。バケツたっぷり1杯のペーングでしょうか、とにかくこれだけの白い煙が上がるとなると、その量たるや大変なものでしょう。あるいはこのときだけ安めの小麦粉で代用したのだろうかと私は余計な心配をしました。

いくらバスが大きくて頑丈だとは言え、これではあんまりです。バスに八つ当たりして、うさをはらしているようにも見えます。しかもバンコクの物価から見ても、安い運賃で赤字続きの市営赤バスに対して、ひどい仕打ちです。赤バスには何の罪もないというのに、です。

快心の当たりだったのでしょう。この従業員は本当に嬉しそうです。

私の場合、バスがけは大好きですが、バス停でかけるのはあまり好きではありません。時たま、あんまりかけかたがひどいと怒ってしまう人もいます。その時にバスが停止していると、かけた人とかけられた人との間に一瞬の気まずい沈黙とにらみ合いが生まれてしまいます。やはり祭りは楽しくありたいものです。

私はそんな理由でバス停ではなく、バスが10キロ程度で徐行する場所に水かけポイントを作ります。全てのバスのスピードが落ちるカーブの付近とかバス停手前の数十メーター付近です。バスが動いている状態なので、水をうまく窓枠に叩き込むのに、テクニックが必要ですし難易度も高いですが、これによって乗客がかんかんになって降りてくるトラブルの発生確率を減じることが可能です。気まずい沈黙もバスがそのまま走り去ってしまうので、起こり得ません。

ただし、ソンクラーンで水をかけられて怒るのは野暮というものです。私の場合、5年分のソンクラーンでバケツにして2500杯程散々かけましたが、バスから降りてきてケンカになってしまったなどという事態にはなっていません。皆さん流石に遊び方を知っている粋な国の粋な人々だと思いますね。

それと外出の際に幾度かカメラを持って行ったために、こうして写真は残りましたけど、その分水かけが出来なかったのが今でも心残りです。カメラさえ持っていかなければ、もう500杯位は余計にバスがけできたのに、、と悔いは残っています。本当にバスがけを一度やると、あまりの楽しさにカメラをその場で捨ててしまいたくなります。写真なんか撮っているより、はるかに楽しいですから。



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