現場を離れました。私は「なぜ、長い間潜っていたのですか?」とミナさんに尋ねました。ミナさんに「ユキちゃん、何を言っているの。噴水に潜るのは、ユキちゃんのリクエストじゃない。ユキちゃんのために、長く潜っていたのに…。もう! しっかり覚えていなさい!」と強い口調で言われてしまいました。私は、リクエストした事実をすっかり忘れていました(笑)。
ヨウコが「ミナさん、私達はシュレックとハリウッドマジックを見たら、完全制覇なんです。シュレックの裏技はありませんか?」と言いました。シュレックとはシュレック4−Dアドベンチャーの略で、朝一番に見たセサミストリートと同じ建物で午後3時頃から催行されます。「アトラクションの特別優待券をもらったから、シュレックへ行ってみようか?」と言いながら、ミナさんはシュレックに向かって歩き出していました。
ミナさんは通りのあちこちで、従業員達から「ラッコちゃん、制服姿で泳いだの?」とか「ラッコちゃん、乾いている所がないじゃない。」と声をかけられたり、「ラッコちゃん、濡れてるんじゃない? ちょっと触らせて。ウワッ! 本当に濡れてるわ!」と女性から触られたりと、モテモテ状態です。シュレックの待ち時間表示は90分でした。エントランスの前で4人で相談していると、25才くらいの男前の従業員が「ラッコちゃん、濡れたみたいだね。シュレックに入りたいの?」と尋ねてきました。
ミナさんが「どうなの?」と私達に尋ねるので、私達3人は「入りたいです。」と返事しました。男前は「じゃあ、ついておいで。」と言いながら、隠し扉から案内してくれました。待つことなく入れたので、ミナさんは濡れてしわくちゃになった特別優待券を男前に渡そうとしました。男前は「連休などで、超満員の時に使ったらいいよ。」と優待券をミナさんに返しました。これは、究極の裏技、顔パスです。シュレックを出ると、夕方で暗くなっていました。お腹が空きましたが、お金に余裕がないので、晩もミナさん曰く、まくどへ行きました。
席の確保と注文を手分けしたので、それほど待たずに食べられました。ホッとした時、私の鼻を異臭が襲いました。周りのテーブルも「くさっ!くさっ!」と大騒ぎになりました。原因は、ヨウコの足でした。朝から履きっぱなしの靴を脱いだら、水で濡れて足が真っ白にふやけて、強烈な臭いを発していたのでした。周りの客から白い目で見られながら、店を出ました。ちょうど近くにベンチがあったので、そこに座ってハンバーガーを食べました。ヨウコは靴と足を洗いましたが、まだ臭いので、風下に少し離れて座りました。
食べ終わって、再入園することになりました。ヨウコは足がふやけて膨張してしまい、足が自分の靴に入らなくなりました。ヨウコよりも足が小さいのは、私だけです。ミナさんから借りたサンダルをヨウコが履いて、私がヨウコの靴を履く羽目になりました。ヨウコの靴は、歩くとパコパコ音がして、歩きにくいです。「2回目だけど、夜はとても綺麗だよ。」とミナさんが勧めてくれたので、ジョーズに乗りました。待ち時間の表示は10分でしたが、まったく待たずに乗れました。
ガラガラで、私達4人で貸し切りでした。
前から私、ヨウコ、マナミ、ミナさんの順番に座りました。一列を1人で独占です。右側を見たい時は右端に寄れるし、左側を見たい時は左端に寄ることができます。屋外なので、日没後は雰囲気が変わります。夜の方が綺麗です。今回もほとんど濡れませんでした。「ジュラシックパークは夜が超お勧めよ!」とミナさんに勧められて、ジュラシックパークライドに乗りました。待ち時間の表示が10分でしたが、それほど並びませんでした。今回も、ミナさんのお勧めは最前列です。今回はミナさんと左右を交代し、私が右端、ミナさんが左端に座りました。マナミ達は濡れたくないようで、最後方の座席を選びました。
ミナさんのお勧めどおり、夜は幻想的で雰囲気が最高でした。最前列右端も見晴らしが素晴らしく、最高の席だと思います。夜空が美しくて真上を見上げていたら、真正面の恐竜から水をかけられて、鼻に水が入り少しむせてしまいました。落下前に濡れるのは、昼間よりも今回の方が多いようでした。いよいよ最後の落下です。私はカメラ撮影を意識して、カメラに手を振りながらニッコリ微笑みました。着水の瞬間、前方から高速の水が顔に直撃しましたが、まっすぐ前を向いて口を閉じて鼻から息を強く出したので、鼻にも口にもまったく水が入りませんでした。
後から襲う滝のような水滴は、昼間の半分くらいでした。定員の半分以下しか乗船していなかったので、水柱がそれほど上がらなかったのでしょう。それでも、ミナさんの姿や自分の姿を客観的に眺めると、ずぶ濡れに見えます。シートに溜まっている水の量も昼間の半分くらいでしたが、左端の下船位置までお尻をシートにつけたまま、人間モップのように滑っていくと、お尻はパンツまで完全にずぶ濡れになりました。下船後、写真コーナーで出来映えを確認しました。4人とも美しい笑顔で綺麗に写っていたので、ミナさん以外の3人が1枚ずつ写真を購入しました。でも、写真代は高かったです(泣)。
ハリウッドマジックの時間です。会場のラグーンに着くと、私達の到着を待っていたかのように、ドーンと一発花火が上がりました。雲一つない夜空に花火が映えて、とても美しかったです。団体客が集合時間だということで、私達に席を譲ってくれました。ラッキーなことに、私達はゆっくりとベンチに座ってショーを楽しむことができました。ショーが終わると、マナミとヨウコは立ちあがりながら「ミナさん、私達は1日でUSJを完全制覇できました。ジョーズとジュラシックパークは昼夜2回ずつの完璧制覇です。どうもありがとうございました。」とミナさんに礼を言いました。
私も「ミナさんのおかげで、とても楽しかったです。」と言いながら、立ち上がりました。後ろのベンチに座っている子供達が「あのオネ−チャン、お漏らししてるよ。」と騒ぎ始めました。夜になって気温が下がってきたので、昼間のようには早く乾きません。私のお尻はまだ濡れています。座っていたベンチには、私のお尻の跡がくっきりと残っています。お尻以外の部分は半乾きですが、完全に乾いているように見えるのでしょう。騒いでいる女の子の1人に「ほら、ここ触ってみて。ね、濡れているでしょう。」と私の肩を触らせました。
すると、男の子達は「ワー! ビビンチョやー! ビビンチョうつるでー!」と叫んで、その女の子をばい菌のようにバカにしました。その騒ぎで、大人も集まってきました。ミナさんもマナミ達も「スカートのお尻の部分がおもらししたように見える。」と言います。ジュラシックパークを降りる際に、わざとお尻をずぶ濡れにしたことを後悔しましたが、後の祭です。慌てて女性トイレに逃げ込みました。ミナさんのお尻を触ると半乾きに濡れていますが、見た目は乾いているように見えます。
マナミ達2人は触ってもお尻まで完全に乾いています。私のお尻はパンツまでまだ濡れています。乾くのを待つのは時間がかかります。ミナさんは「お尻だけ濡れているから、お漏らしに見えるのよ。」と言いました。ヨウコは「本当はお漏らししたんじゃないの? その濡れ方は異常だよ。」と言いながら、クンクンと私のお尻の臭いを嗅ぎました。ミナさんの意見を採り入れて、腰から下にまんべんなく水をかけてもらいました。下半身全体が濡れたので、お漏らしには見えなくなりました。トイレから出て、人だかりにびっくりしました。先ほど「ビビンチョやー!」と叫んだ少年やオタク系の男性達が、私が出てくるのを待っていました。
少年は私の濡れ姿を見て「おもらし、ごまかしよったー! シッコタレやー!」と叫びました。周囲の人達が私を見つめて、クスクス笑います。私は無視してホテルまで急ごうとしましたが、右足の靴の裏が剥がれてしまいました。左右のバランスが崩れて歩けないので、左右とも靴を脱いでゴミ箱に捨てました。靴の持ち主のヨウコに、靴を捨てることへの異論はありませんでした。私は、靴下のままで歩き始めました。後方で先ほどの少年が「くっさー! ×××以上の臭いやでえ! ×××もらしてるでえ!」と叫びました。
少年は私の捨てた靴をゴミ箱から拾い上げて、手に持っています。靴の臭いは最悪だったのでしょう。大勢の前で叫ばれて、困りました。ミナさんは私の困り果てた様子を見かねて「これは、おもらしと違うよ。水やから、キレイやよ。ほら、触れるよ。」と私のお尻を触ってくれました。少年が「キレイんやったら、舐めてみてみい。でけへんやろ。」と言いました。ミナさんは「舐めたら、後を付いてけえへんな。お兄さん達も付いて来たらあかんで。約束してや。」と言って、もう一度私のお尻を触って、触った指を舐めました。少年が「指舐めるんやったら、ずるい。」と言いました。しつこいガキです。
ミナさんは「直接舐めたら、絶対付いてけえへんな。約束やで。」と約束させてから、地面に膝まづき私のお尻を舌の先で舐めてくれました。「はい、約束やで。」と言いながら、ミナさんは立ち上がり、出口に向かって歩き始めました。ミナさんの気合いのおかげで、おっかけ(?)から無事に逃げられました。ミナさんは歩きながら「ユキちゃん、本当はジュラシックパークの落下で、ちびったんじゃないの? それをごまかすために、シートに溜まった水でお尻を洗ったんでしょう。私、見ていたわよ。」と私の耳元で囁きました。
私は「エー。」と絶句してしまいました。ミナさんにもそういうように見られていて、ショックでした。ミナさんは「ユキちゃん、顔を赤くして…。」と言った後、「えっ! 本当にちびっちゃったの!」と叫びました。周囲を歩く人達にも聞こえてしまい、とても恥ずかしかったです。
ヨウコ達は「ユキがお漏らしした。」と今でも思っているようです。
文章提供 ユキ 編集 テツロウ
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