ホテルに戻りました。 午前11時過ぎです。 テツロウ様(アジア雑貨王の店主)に『「ホテルの従業員の制服姿でのバスへの水かけ」を目撃した時間が、午前 11時から午後2時の間である』と前もって教えてもらっていました。(本編その6 バスがけ参照) 「この時間にホテルに滞在し、制服姿の従業員たちと水かけ遊びを体験したい」というのが、今回の旅の私の最大のテーマです。 テツロウ様には「13日から、バンコクに滞在する。 ホテルの従業員と制服姿で水かけをしたい。」と事前に伝えていました。
出発が1日早くなった事実をテツロウ様に連絡していないので、テツロウ様が私に会いたいのならば、今日14日か明日のお昼前後にホテルの前にやって来られるはずです。 私もテツロウ様もお互いの顔を知りませんが、きっとお互いに感じ合うと思います。 私がコスプレしていれば、テツロウ様からの方が見つけやすいと思います。
しかし、ホテルの前の路上ではまったく水かけをしていませんし、テツロウ様らしき人はいません。 歩道も車道も乾いています。 エントランスの従業員は、真面目に働いています。
24階に上がりプールも確認しましたが、従業員は遊んでいません。 プールサイドの人が、私を見て、びっくりしています。
ガラスを鏡代わりにして自分の姿を映してみると、頭や顔が真っ白でした。 紺色のスリーピーススーツも、あちこち白い粉がついて、薄汚いです。 この格好で、ホテルの中をウロウロしていました。 今気がついて、恥ずかしくなりました。
シャワーで、汚れを落としました。 従業員に許可をもらい、スーツ姿でプールを一往復泳ぎました。 プールは意外に大きく、静かで落ちつけます。 プールのある24階から見下ろしましたが、ホテル周辺ではあまり水かけをしていないようです。 念のため、1階に下りてホテル前の路上を確認しましたが、まったく水かけをしていません。 テツロウ様らしき人も、まったく見かけません。 濡れているのは私だけなので、部屋に戻り服を着替えました。
今度は、白の夏服セーラーです。 生地が薄いので、下にシャツを着ました。 透けないことは、事前にチェック済みです。 ホテル前の路上では、水かけしていません。 テツロウ様に出会いたかったのですが、夏が好きさんがやってきました(笑)。 私を見つけて、笑顔満開です。 「このセーラー服は濡れても大丈夫なんですか? まだ、水をかけられていないのですか? スカートの襞もぱりっとしているし、しわも全然ないですね。」と観察しながら、ビデオ とカメラで撮影します。 とても嬉しそうです。
午後1時を過ぎたのに、ホテル前の路上で水かけが始まる気配がありません。 タイ人のエントランス係の従業員たちに、“May I play SONGKURAN with you?”と尋ねました。 “Yes,of course."と答えてくれると予想したのですが、答えは“No.” でした。
テツロウ様のホームページから印刷した写真を見せると、「勤務明けの従業員が、制服姿で水かけをしたのだと思う。
勤務中は、水かけしたり、遊んだりはできない。 最初のきっかけとして、お客さんや通行人から水をかけられたのかもしれない。
お返しをしたりで、こういう結果になったのかもしれない。 今は、大通りでの水かけが禁止されている。 あなた(ミナ)たちがすべての責任を負うのならば、勤務明けに遊んであげる。」と聞き取りやすい英語で、丁寧に答えてくれました。 私たちにはすべての責任を負えない(笑)ので、残念ながら諦めました。
夏が好きさんが宿泊しているホテルで同じ質問をすると、「道路では、水かけできない。 プールを「貸し切り」で借りてくれれば、勤務明けの従業員が、制服姿で一緒に遊んであげる。」との答えです。 プールの貸し切り料金が高かったので、残念ながら断念しました。 2人で残念そうにしていると、「勤務明けの時間に、プールに他の客がいなければ、制服姿で遊んであげる。でも、チップははずんでください。」と言ってくれました。
従業員の勤務明けの時間を確認して、そのホテルの前からトゥクトゥクに乗りました。 夏が好きさんにテツロウ様の話をすると、「カオサン通りのセブンイレブンの前で、日本人男性が女性相手に水かけをしていた」との情報を教えてくれました。 「テツロウ様かもしれない」と思い、カオサン通り方面へ向かいました。 歩道や周りのピックアップトラックから、水が飛んできます。 風と水が気持ちがいいです。 私が少しずつ濡れていくのを、夏が好きさんは楽しそうにビデオ撮影します。
民主記念塔に近づくと、道路の渋滞がひどくなりました。 車が動かないと、歩道や車から私たちをめがけて、人が殺到します。 水や白い粉は、私の方に集中します。 でも、夏が好きさんのビデオカメラも人気があり、「写して−!」と叫んで集まって来て いるようです。 夏が好きさんは、私がかけられるのを撮りながら、周囲に集まってくる人たちのうちの美人の女性だけを選んで撮影したりと忙しそうです。 私はにこっと微笑むだけなので、楽だと思われるでしょうが、結構大変です。
私は右側の座席に座っていたので、正面からではなく後ろや右側から人が押し寄せてきま す。 そちらの方に顔を向けて微笑むのですが、それでも後ろ方向からも塗られます。 後方から塗ってくる人には余裕がないため、頭、顔、肩など当り構わず、塗りこんできま す。 目に粉が入り、目が開けられなくなると、別の人が水をかけて洗わせてくれます。 しかし、その塗られる、洗うのサイクルがめまぐるしく早く、常時数本の手が私の顔をなでているようになりました。
もう目を開けられません。 鼻にも粉を塗りこまれ、鼻で息が吸えず口を開くと、口の中にも粉を入れられました。 苦しくなり、たまらず下を向いて顔を覆ってしまいました。 夏が好きさんはずっと黙って私を撮影していましたが、私が苦しそうにすると、群集を制 止して私を車から降ろし、コンビニに逃げ込ませてくれました。 飲料水を買って、店先で私の頭から水をかけてくれました。 私が頭と顔を洗うのを助けてくれ、うがいをさせてくれました。 群集は、私たちが座りこんでいるコンビニの店先を取り囲んでいます。
以上 文章提供 投手ミナさん 編集 テツロウ
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