ソンクラーン ソンクラーン 冒険編 その3

ミナ
冒険編
その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10
その11 その12 その13 その14 その15 その16 その17 その18 その19 その20
その21 最終回
番外 ソンクラーン美術館 予行演習 本編
ユキの国内
ずぶ濡れ修行
着衣泳T 着衣泳U 着衣泳V
幼稚園
阿波
ゾーブ遊び

主な登場人物 
私--女性投手ミナ 父の転勤で転校を繰り返したために、たくさんの種類の高校時代の制服を保有している コスプレ派 
アイ
---ミナの女友達、23才OL

追っかけ---地元の若い男性軍 ミナを放っておけず、2台の車に分乗し、そのまま付いていって放水。
WTC売り場の責任者---間違ってミナを叱責、タイ人には珍しく正直に罪を認めて謝罪した。

ヤン---中国人楊。バンコク定住。 
ヤンの奥さん---ヤンの日本人妻 水かけ嫌い 
A子、B子、C君---ヤンの子供。上から中2、中1、小5。

夏が好き---40代日本人カメラマン。大阪在住。
  

トイレ休憩と水の補給と買い物を兼ねて、ワールドトレードセンターへ行きました。 ラーチャダムリ通りまでは30台ほど車が追いかけてきましたが、センターの駐車場の中までついてきたのは2台だけでした。センター裏の駐車場には、噴水がありました。 男性陣は、噴水から水を補給します。 女性陣は、買い物です。 ヤンさんの奥さんだけは濡れていませんが、他の4人は制服姿でずぶ濡れです。

ワールドトレードセンター(WTC)は、巨大なショッピングセンターです。 私たち以外の客や店員は、誰も濡れていません。 駐車場から建物へ入ると、買い物客たちはエイリアンでも見るような感じで驚いて見ています。 私たちは水鉄砲を車に置いてきましたが、2台の車に乗ってきた「追っかけたち」が水鉄砲を持ったまま、後ろからついてきました。

夏が好きさんも私たちについてこようとしましたが、中国人のヤンさんは許さず「水を補給しなさい」と命令しました。 建物の中は冷房がよく効いていて、濡れた身体にはとても寒く感じます。 私たちがトイレに入っても、追っかけたちはトイレの前で待っています。WTCと合体している伊勢丹に入っても、構わずついてきます。 追っかけの1人が床ですべって転倒するのを目撃しました。 私は思わず、プッと吹き出してしまいました。

若者たちはどう勘違いしたのか、私が笑ったのをきっかけに私に集中放水してきました。 私だけじゃなく、売り場も水浸しになってしまいました。 私は、売り場の責任者にタイ語で怒られました。 「なぜ、私が怒られないといけないのか?」と思っていると、追っかけのリーダー挌の人 が責任者に謝罪、説明したようです。 すぐに、責任者は私に日本語で謝ってきました。 なぜか、アイススケートリンクの招待券を5枚ももらってしまいました(笑) その事件があって、追っかけたちからは解放されました。

先ほどまではずぶ濡れ仲間だったアイたちは、乾いてきました。 私だけが、今の事件でずぶ濡れです。 4人ずぶ濡れよりも、1人だけずぶ濡れである方が、恥ずかしいです。 今度は日本人らしい男性客が、私たちの後ろをついてきます。 そして、だんだんついてくる人数が増えてきます。 駐車場に戻り水鉄砲を構えて「かけてほしい?」と尋ねると、後ろをついてきた日本人男性たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。 ふつうの日本人は、濡れるのが嫌いのようです。

夏が好きさんは、ふつうの日本人ではありません。 「かけてほしい」と希望するので、水をかけてあげます。 かけてあげた後で「かけさせて」と言ってきます。 希望どおりかけさせてあげると、とても嬉しそうです。 かけられている時も、かけている時も、ビデオカメラを回しています。 私に水をかけながら、そのシーンをビデオカメラで撮影しています。 それと同時に、私の写真を撮っています。 「大変だなあ」と思いますが、今日はとても楽なのだそうです。 ピックアップトラックの助手席に、バッテリー、テープ、フィルムや三脚を置いておくことができるからです。 普段はすべての機材をかついで、撮影しているそうです。 調子に乗って、ビデオカメラを防水パックから取り出して撮影しています。

車を駐車場においたまま、ワールドトレードセンター正面のラーチャダムリ通りに、徒歩で出撃することにしました。 ヤンさんの奥さんは、買い物の荷物があるので、タクシーで帰宅しました。 運転手さんは、車の留守番です。 ヤンさんと3人の子供たち、アイ、私、夏が好きさんの7人で出撃です。 大通りの歩道では、まったく水かけしていません。 大勢の若い人たちが、バスを待っています。 通勤途中の制服姿の女性や買い物帰りのおしゃれ着姿の女性もたくさんいます。

夏が好きさんのリクエストで、制服姿の美しい女性をターゲットに水かけを開始しまし た。 強く拒否する人にはかけません。 軽く拒否する人には、少しだけ優しくかけます。 内心かけられるのを強く期待している人たち(?)も存在します。 割合としては、3分の1くらいでしょうか? シャワーを向けて“Do you mind getting wet?”と小首をかしげると、そういった人たちは ニッコリ微笑んでくれます。

仕事帰りの制服姿の女性たちが、結構OKしてくれます。 特に美人でスタイルも良いモデルさんのような女性は、普段から水をかけられ慣れているのでしょう。 かけられても、優しく微笑んでいます。 ヤンさんやC君の男性陣は、猛ハッスルです。 舗道の近くに噴水があるので、補給も簡単です。 かけられるのが好きな女性たちは、私たち女性からよりも男性からかけられる方が嬉しいようです。 男性陣は、ますます興奮しています。

先ほどまで水かけしていなかった大通りの歩道の上で、制服水かけ騒動が発生しました。 車道にもピックアップトラックが集まってきて、渋滞してきました。 白い粉を持った地元の男性グループも参戦してきました。 新たに参戦してきた人たちは、水鉄砲を持った私たちをターゲットにしてきます。 私たち女性陣は、再び真っ白に塗られてしまいました。 少し危険になってきたので、その場から撤退しました。

駐車場の噴水に入って、真っ白になった身体を洗いました。 水浴びは気持ちがいいです。 身体はきれいになりましたが、噴水の水は白く濁ってしまいました。 噴水の周りにも人が集まってきたので、逃げるように駐車場を出ました。 私たちの車は目立つようで、車やバイクに追っかけられます。 逃げ道を確保して水かけをしないと、車の荷台の上まで群集が上がってきて危険です。 「暴走族の先頭車」というより、「鬼ごっこで追っかけられて逃げまわっている」という表現がピッタリです。

ソンクラ−ンの時期のバンコクの道路は、水かけの盛んな一部の地区を除けば、空いています。 でも信号待ち1回の時間は、日本よりも長いです。 その間は、周りの車や歩行者たちから「やられ放題」です。 私たちの車だけが、特に狙われます。 楽しいのですが、疲れます。 ドラム缶の水も減ったので、ヤンさんの家に向かうことになりました。 多数の車を引き連れて帰宅すると、困った問題が発生しそうです。

そのため、私たち女性陣はドラム缶などの陰に隠れ目立たないようにし、運転手さんは猛スピードで他の車を引き離します。 追いかけてくるのは、2人乗りのバイク1台だけになりました。 無事にヤンさんの家に到着しました。 ところがしばらくすると、車やバイクが集まってきました。 どうやら、バイクの青年が携帯電話で連絡したようです。 閑静な住宅街の道路が、車やバイク、集まってきた人たちで一杯になり、大騒動になりま した。 近所の人たちが、ヤンさんに苦情を言いに来ます。 道路から見渡せる駐車場で、私たち女性陣も後かたずけを手伝っていたのですが、ヤンさ んの指示で家の中に入りました。

ヤンさんが群集にタイ語で説明してくれたので、やっと騒動は治まりました。 その後、アイ、A子ちゃん、B子ちゃんと一緒に浴室へ服のまま入りました。 ちょっと狭かったですが、シャワーのヘッドをお互いの服の中に入れてかけ合ったりして 遊びました。 ちょっとHで、楽しかったです(笑)。 シャワーの後は、ヤンさんの奥さんの手料理(お手伝いさん作?)をご馳走になりました。


以上 文章提供 投手ミナ                         編集 テツロウ



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