ソンクラーン ミナンクラーン 冒険編 その14

ミナ
冒険編
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その11 その12 その13 その14 その15 その16 その17 その18 その19 その20
その21 最終回
番外 ソンクラーン美術館 予行演習 本編
ユキの国内
ずぶ濡れ修行
着衣泳T 着衣泳U 着衣泳V
幼稚園
阿波
ゾーブ遊び
主な登場人物

私--元ソフトボール女性投手ミナ
 父の転勤で転校を繰り返したために、たくさんの種類の高校時代の制服を保有している。 コスプレ派  
アイ---ミナの女友達、23才OL ホテイチ君に片思い。

ホテイチ君---ホテル従業員。選ばれた10人の中でも、一番のタイ美青年。
タクシー運転手-−-英語でミナとアイに話し掛け、高級ホテル巡りで2人としばし旅の道連れとなる。

「世界のお金持ち」といった雰囲気の人たち---オリエンタルホテルにいた絵に描いたようなお金持ち。プールサイドでくつろいでいた。わかりやすい人達だ。俗世間と隔絶された優雅な休暇を過ごしている。

ホテイチ君のホテルでは、私たちは有名人になっていました。男性従業員たちは、用事もないのに私たちの周囲に集まって来て、仕事の素振りをします。特に私の胸元やスカートの裾の辺りが気になるようで、直視しないでチラチラと横目で盗み見しています。私が急に振り返ると、後ろの従業員たちは慌てて視線をそらします。

フロントで尋ねると、ホテイチ君のことはすぐにわかりました。ホテイチ君はフロント係で、明日は朝から出勤なので、明日フロントに来れば会えるとのことです。アイの希望でホテイチ君の自宅に連絡してもらいましたが、残念ながら外出中でした。

帰ろうとすると、「僕はあなたが泳ぐのをまだ見ていません。泳ぐ姿がとても美しかったという噂です。ちょっとでいいから、プールで泳ぐ姿を見せてください。」と1人の従業員から頼まれました。このような頼まれ方は、生まれて初めてです。せっかく頼まれたのですが、水着を下に着ていないのでミニスカート姿では泳げません。丁重に断りました。周囲の従業員も残念そうにしていました。

私たちのホテルに戻りました。コギャルファッションはかなり過激だったようで、周囲の男性たちを刺激しすぎたようです。私はシャワーを浴びて、紫色の民族衣装に着替えました。アイと2人で、ホテル近くのBTSのサラデ−ン駅まで歩きました。

店主テツロウ注 BTSは高架鉄道のこと、スカイトレインとも呼ばれている。文字通り、空中をモノレール形式で走る。慢性的な渋滞解消の
窮余の一策として建設された交通機関。その一方で、地下鉄も新たに導入。バンコクには地下水があるため、地下鉄を作ることは困難と言われてきたものの、外国の最新技術を一寸拝借し、完成。2004年6月開通を予定している。

値段はタクシー、トゥクトゥクよりも安く、市内バスよりは高い。英語の駅名表記があるため、外国人比率がとても多い。わかりやすく、使いやすい。25〜30バーツも出せば、かなりの距離を快適に移動できる。文中のミナさんやアイさんのように、一日乗り放題券を買って乗りまくるのもお得な方法だと言える。
タクシーでこんなに移動したら、やはり高くついてしまうからだ。ちなみにメータータクシーの初乗り料金は35バーツ。


1日券を100バーツ(約300円)で購入しました。BTSはスカイトレインと呼ばれていて、冷房が効いていて景色も良く混雑なしで快適です。私は今は制服を着ていませんが、今回の旅行で制服姿での水遊びを期待していました。仕事をさぼって制服姿で水遊びしている地元の人たちがいないかと、一生懸命探しました。

BTSの真下の歩道は、窓からは角度がきつすぎて良く見えません。サイアム駅は2本のBTSが連絡する乗り換え駅です。サイアム駅で下車し、サイアムスクエアへ行きました。サイアムスクエアは東京で言えば、渋谷のような感じのところです。

外は猛暑のため、民族衣装でも暑いです。街を行き交う人たちはオシャレな格好で、水かけをしていません。
暑いので、駅に戻りました。先に乗ったシーロム線ではなく、今度はスクンビット線に乗り換えました。サイアムスクエア駅に再び戻ってくる時間をアイと約束して、私はオンヌット駅まで東の方向へと、アイはモーチット駅まで北の方向へと、反対方向、上り下り別々のスカイトレインへそれぞれ乗りこみました。私はスカイトレインの窓から歩道を見下ろして探しますが、制服姿で水かけしている人はいません。

昨日、私たちが「制服姿での水かけバトル」を引き起こした「ワールドトレードセンター」前の歩道も、オシャレ着姿の人たちで賑わっていますが、水かけはまったく行われていません。終点のオンヌット駅で下車しました。外は相変わらず暑いですが、制服姿での水かけはまったくありません。駅に戻り、BTSで引き返しました。途中ナナ駅で下車して駅周辺を観察しましたが、やはり制服姿での水かけはしていません。サイアム駅まで戻りました。約束の時間にアイも戻ってきました。

アイは終点のモーチット駅で下車して、ウィークエンドマーケットの場所を確認してきたそうです。アイも、水かけ騒動を目撃しなかったようです。BTSのシーロム線に乗り換え、終点のサパーンタークシン(タクシン橋)駅で下車しました。チャオプラヤー川でも、これといった水かけをしていません。「水かけしていないね」と2人でしゃべっていると、突然英語で声をかけられました。水ではなく、声をかけられました(笑)

その人は、タクシーの運転手だそうです。タクシーの運転手で、英語を上手に話す人は珍しいです。交渉すると料金も良心的だったので、タクシーをチャーターして高級ホテルを見学することに決定しました。Sホテルは駅からすぐ近くでした。ホテルの前では水かけをしていません。辺りの誰も濡れていません。ドアマンに迎えられて入るロビーは広々とした贅沢な空間でした。チャオプラヤー川を見渡せる総ガラス張りの吹き抜けロビーのソファーに座ると、リゾート気分が満点です。

プールを見学しました。服のまま水遊びしている人はいません。プールの客は全員水着姿です。従業員はまったく濡れていません。プールは、チャオプラヤー川に面したガーデンプールで、熱帯植物が生い茂る、まさに理想郷です。いつものように私がプールサイドぎりぎりを夢遊病者のようにフラフラと歩いていると、アイが「プールに落ちたら、タクシーに乗れないからね!」と慌てて叫びました。

ここから駅まで歩いても近いです(笑)

リゾート気分に浸っているだけで、「落ちよう」とはまったく意識していませんでした。しかしアイの言葉で「落ちようかな?」と意識してしまいました。でも落ちたら、怒られるかもしれません。どこにも服を着たまま濡れている人がいないので、ずぶ濡れ姿で自分のホテルまで帰るのは恥ずかしいです。残念ながら、諦めました(笑)待たせていたタクシーで、Oホテルへ向かいました。ここもすぐ近くでした。ホテルの前では、やはり水かけをしていません。

「夏が好きさんがエントランスで入場を拒否された」という「世界一最高級のホテル」です。エントランスでは入場拒否されないかと少し緊張しましたが、従業員に優しい笑顔で迎えてもらえて、ホッとしました。ロビーは優雅で格調が高いです。床は大理石張りでしょうか?ソファーの下の絨毯はフカフカです。ソファーももちろんフカフカで、座ると身体がふわっと包み込まれます。

ソファーに座っているだけで、リッチな気分になります。

このソファーに濡れたままで座れば、怒られるでしょう(笑)さっそくプールを見学しました。チャオプラヤ−川を望むプールです。プールサイドでは、「世界のお金持ち」といった雰囲気の人たちが水着姿で寛いでいます。従業員たちは、誰も濡れていません。ここでもいつものように、プールサイドぎりぎりを歩きました。すると、従業員が“Please, be careful.”と笑顔で近づいてきました。私が落ちそうに見えたのでしょうか?

アイはそれを見て、大笑いしています。服のままで、プールサイドのデッキチェア−に許可もなく座りました(笑)すぐに、従業員が飲み物の注文を取りに来ました(笑)「水かけ遊びはできませんか?」と思いきって彼に英語で尋ねてみました。彼によると、プールを貸し切りにすれば可能なようです。高額であるのがわかりきっているので、貸し切りの値段は尋ねませんでした。当然、諦めました(笑)


以上 文章提供 投手ミナ               編集 テツロウ



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