アジア一ツ星食堂


ごはんもの その5

ご飯もの その1 その2 その3 その4
麺類 その1 その2 その3 その4

アジア1ツ星食堂 簡易目次

海老炒飯    カオパッド クン  30バーツ

タイの国民食とも言うべきチャーハン。タイ料理というと、トムヤムクンが有名だが、このkhunとはエビのこと。カオパッドはチャーハンを意味し、クンとはエビを表している。このエビの部分を豚肉(ムー)、鶏(ガイ)、牛(ヌア)と変えることにより、色々なチャーハンを注文することが出来る。安食堂や屋台では実に多くの人がチャーハンを注文し、食べている。

私は炒飯はビタミン不足で体に悪いと思うので、あまり食べない。基本的にどれも量の少ないタイ料理なのだが、炒飯だけは例外。日本で出される炒飯より、タイの炒飯のほうが圧倒的に量が多い。理由はよくわからない。慣習的にそうなっている。とにかくお腹がぺったんこだという人は注文すると良いだろう。

パラパラのインディカ米はチャーハンに適しているというのは、よく言われる。テレビなどでタイ米が出ると、すぐにチャーハンにすると美味しいと決まり文句がついて出るのは、あまり感心しない。そうしないとまるでマズくて食べられないというニュアンスを言外に感じるからだ。毎年毎年タイ米も改良され、どんどん美味しくなっている。マズい食堂も確かにあるけれど、そういうところは炊きっぱなしの冷えたライスを出すからで、時折ちゃんとしたところでは、日本でいう銀シャリ的な白米に出会うこともある。

1990年代、いわゆる平成米騒動が起こった。日本の米の生産に狂いが生じ、米の収穫量が一時的に激減してしまったために、日本政府は日本米75パーセントにタイ米25パーセントを混ぜるブレンド米という荒技をやってのけた。結果はご存知の通り、、。あまりにお役所的な発想で苦情が相次ぎ、まずいと言ってブレンド米を公園に捨てる人まで出てきてしまった。何より問題だったのは、選択権が無かった点で、どの米にも25パーセントのタイ米が入っているという強制的でグリコのおまけ的な政策だった点だ。

グリコのおまけなら、要らない人は切り離してキャラメルだけ食べればそれで済むが、タイ米を日本米に投入してシャカシャカ混ぜられてしまっては、これはもう食べざるを得ない。その後、まずいという極めて率直な苦情に対応して、抱き合わせ販売と相成った。ただし自宅で混ぜてくださいと言って、別袋で25パーセントつけたら、多分絶対誰も食べないで日本米の75パーセントしか、炊かないだろうというのはどんな人でも想像できるはず、、。台所で無視されて積み上げられてゆくタイ米の袋。これでは何のためにわざわざタイ国に渡りをつけて緊急輸入したのかわからなくなってしまう。

タイ米がゲロまずだという発想は日本米と違う、食べたことがない奇妙な米だという点から来ている。ゲロまず的な反応になることは当局はわかっていたはずだ。そんなタイ米を無理やり日本国民に食べさせようという運動が例のブレンド米という離れ技になった背景だ。苦肉の策は実らず、ブレンド米は完全消滅、現在では日本の豊作でタイ米そのものもひっそりとしか売られなくなった。

しかしタイでごはんを食べるとき、例外なく100パーセントタイ米になる。(日本食レストラン、韓国食堂は除く)25パーセントどころではない。100パーセントのタイ米。初めての人は覚悟してほしい。タイでは最高級の香米が日本でゲロまず扱いされたことは、タイのあらゆるメディアで大々的に報道された歴史的事件なので、タイ人はみんな知っている。




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