アジア一ツ星食堂


ごはんもの その4

ご飯もの その1 その2 その3 その5
麺類 その1 その2 その3 その4

アジア1ツ星食堂 簡易目次

豚挽肉のタイオムレツごはんのっけ   カイチャオ ムーサップ ラカーオ  20バーツ

辛いタイ料理の中で珍しく辛くない料理。私は適当な朝食が無かったため、少々ヘビーではあるものの、朝食として食べていた時期もある。タマゴは2個くらいが普通。豚挽き肉が必ず入る。鳥や牛は使われないので、注文の際ムーサップ(豚挽肉)という単語を省略して、カイチャオ ラカーオでも通じる。やはり同じものが出てくるはずだ。ラカーオも省略してカイチャオだけだと、ライス抜きの一品料理となる。

玉ねぎのくし切りが使われる。オムレツは油に浸すような感じで揚げる。火はきちんと通されるので、半熟は期待できない。一方、目玉焼は黄身が半熟のところがぶっかけ屋でも少しある。そういう所は、美味しいと思って良い。それは、半熟目玉焼を作れるからといった単純な話ではなく、タイという国、熱帯ですからとても暑いのです。そして一般の食堂は道端にせり出すように、料理が並んでいるので、目玉焼にもちゃんと火を通しておきたい。

だからWell Doneなのだろうと私は解釈している。本当に客の回転が良く、流行っている店なら、半熟の目玉焼をいくつも作り置きしておいても、然るべき時間に期待した個数がさばけてしまいます。ところが多くの食堂はそれをしていません。またWell doneの目玉焼きもそんなに嫌がられていないという現地の食嗜好もある。

私はタマゴが好きだ。中国広州でも5元の蛋炒面(タマゴ炒麺/ダン チャオミェン)や10元の五柳炸蛋(オムレツ甘酢あんかけ/ウーリウジャーダン)、九王炒蛋(黄ニラ煎り卵)に連日の舌鼓を打ったことが記憶に深く刻まれている。またしても安食堂や屋台ではあったが、それらは本当に芸術品のような完成度だった。タマゴも1皿で5〜6個使う豪快で巨大なオムレツ。

東京でこんなオムレツは1000円では食べられないと思った。安すぎて済まない気持ちになったものだ。済まないんだったら遠慮すればいいのに、その割には毎晩通って食べていたが、、。(それと朝ではなく、晩に食べたくなる程立派なタマゴ料理だった。)

残念ながら、こうした次元はタイのオムレツには期待できない。皆さん、写真の通りです。おいしくもまずくもない、タダの単なるオムレツです。塩とコショウしか使ってないのだから、どうにも味が変わりようがない。しかしだからこそ何処で食べても同じ味であり、日本人が安心して食べられる一品ではある。もちろん辛くない。

タマゴ好きのテツロウは、決して中国の芸術オムレツと最初から比較などせず、タマゴを食べているというそれだけで満足して『これはこれで、まぁイケるよ。』などと思ってしまうのだった。




鶏の甘酢炒めごはんかけ  パッド ピアウワーン ガイ ラ カーオ 25バーツ

日本に酢豚という料理がある。その豚を鶏にした変化形。メインの部分は鶏だけではなく、牛や海老、値の張る海鮮食堂では貝や魚の入ったシーフード炒めもある。どういうわけか知らないけれど、酢鳥とか酢牛とは聞かない。日本だと豚以外だと甘酢あんかけといった表現になるようだ。外国で中華もどきのレストランに入ると、こういった系統の料理は必ずメニューに載っている。

Sweet and sour chicken with rice***** 5$といった感じで、無難なお任せ的な一品。この場合、店によってありとあらゆる形になる。左の写真のようにトマトや黒きくらげを使うところもあれば、全く違うあり合わせの組み合わせで出てきたりもする。タイ風が色濃く出ると、大抵パイナップルのぶつ切りが入る。日本人には炒めたパイナップルをおかずにごはんは食べられないだろうと思う人も多いかもしれない。要するに鶏を甘酢の味付けで、ライスを付けるという取り決め以外、Sweet and sour chicken with rice系の注文は全てを調理人にゆだねる一品となる。

こういう料理を楽しめる人と嫌いな人がいる。つまり、注文してどんな料理が出てくるかを期待し、当たり外れを楽しむ人が前者で、そういう不確定要素が入り込んでくるのを極力さけたいというのが後者だ。よく把握できない日替わり定食を頼むくらいなら、自分で選んだものを注文したいのが後者だろう。人間みな同じような形態をしているのに、考えていること、行動パターンなどは千差万別なものだ。Sweet and sour 関連も百軒の店があれば、その料理も百通り。ハプニングが許せるならば、それぞれの店を食べ歩くのも、面白いかもしれない。




イカの甘酢炒めごはんかけ  パッド ピアウワーン プラムック ラカーオ 25バーツ

甘酢炒めは既に鶏を紹介したが、これはその変化形。鶏の部分をイカに変えてみた。イカの甘酢炒め。ここでは、ベビーコーンが目立って入っている。やる気のない所では、安い玉ねぎが多くなる。アスパラガスの茎のように見える黄緑色のものは、パッカナーと呼ばれるタイ現地の野菜。タイだけでなく、これは香港やマカオ、広東地方などでは、とてもポピュラーな野菜で広東語では油菜(ガウチョイ)といって、メインの副菜でバンバン食べられている。

香港式では、茹で上げたものを菜切り包丁で威勢良くガンガンと切り、皿に盛ってオイスターソースをかけて出てくる。レストランや廟街の屋台で焼きそばと一緒にとか、粥麺専科でワンタン麺につけたり、香港人は極端な程この野菜ばかりを食べる。ひたすらこの食べ方が多い。緑黄色野菜に対する盲目的な信頼が見え隠れする。

香港女性はメガネをかけた人が非常に多い。語尾を文句たらたらといった感じで適当に延ばしてしゃべるのが広東語。とにかく騒々しい。4、5人で中国ジャンクフードがあふれるテーブルを囲みながら、絶対に油菜を外さないのは、ジャンク魂を持ってしても油菜での中和が必要ということを私達に教えてくれる。

さて左の写真に話を戻すと、味付けはチリソース味だった。これも日本にあるようなチリソースではなくて、タイの妙にオレンジがかった土着ソース。ビン入りで、タイのスーパーでは各社安く競いあって売られている。味はケチャップに似て、ほとんど辛くない。とろりとしていてる。

タイ語でイカはプラムック(pramuck)。プラーというのは単独だと魚を意味する。タイ人が発音すると、イカはpramuckではなく、パム(pam)と聞こえる。発音の難しい単語である。最後のKはほどんど発音しない程度で良い。



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