アジア一ツ星食堂


2002年12月2日開設

  延べにしてタイ屋台料理2900皿以上を完食したテツロウが、貴方を幻想の屋台世界にご案内します。

ご飯もの その2 その3 その4 その5
麺類 その1 その2 その3 その4

アジア1ツ星食堂 簡易目次


アジア1ツ星食堂はタイの屋台料理、タイの一般家庭料理を主題としています。何よりこれからタイに3ヶ月以上滞在する人、これから長期滞在する予定の人に読んでもらい、実践で役立ててもらいたいと考えております。そのため説明は必要以上に踏み込んで詳述してあります。単なる料理画像集に留まらず、実際に使えること、タイ初めての人でも現地で屋台を前にして注文できることが大切だと考えたからです。

一方、現地での注文という目的のもとに詳しい説明文を付したので、これで料理を作りたいという人にはあまり参考にならないと思います。レシピはついていないので、自分でお料理しようという人はネット上で目当ての料理を探したほうが良ろしいかと思われます。

また屋台料理、C級グルメに興味のある方、大歓迎です。
ただし、ここではミシュランで格付けされたような格式のあるレストラン、有名である程度値の張るレストランは今現在、そして今後一切出てきません。その代わり、ごく普通のサラリーマン、OLなどタイ人が日常生活の中において、ごく普通に注文しているローカルな食堂ばかりに焦点をあわせています。

グルメ番組などで紹介されている各国料理は特殊なものが多く、実際その国に行って、ちょっとそこで食べようかと言っても、一般的になかなか食べられない料理もあります。ごく一部の限られた人々しか楽しめない料理でもあるわけです。そこがまた良くもあるのですが、私はこのコーナーで素朴で気取らない家庭的な料理、庶民料理をご紹介していきたいと考えております。つまりこのページに載っている料理は皆さんが実際タイに行って、その辺の食堂に入り注文できる料理の集大成でもあります。イギリスのフィッシュ&チップスやアメリカのハンバーガーのように、庶民的で愛され、そして何処にでもあるものその辺で注文できるもの、そんなタイ料理を加えていきます。

タイは屋台天国でもあります。日本人にはちょっと想像しづらいかも知れませんが、ボールペン、下着、靴、Tシャツ、にせもの時計ににせものバッグ、新鮮な果物、アイスクリームなどありとあらゆるものが屋台で売られています。料理も然りです。ありとあらゆるタイ人が老若男女を問わず利用しています。タイの屋台は日本と違い、全ての人に開かれており開放的です。利用者の半分(そう!50パーセントも!)は女性です。化粧品の屋台には若い女性が集まりますし、子供を連れた奥さんも甘味屋台で一休みです。道端にあるそんな屋台をちょっと利用してみる。久しく忘れていた妙な安らぎを得られること請け合いです。
 



ぶっかけごはんについて テツロウの考察

ご飯もの

春雨の中華炒め+竹の子スープ  25バーツ

春雨の中華風炒めはぶっかけ屋のメニューの定番ではある。概して辛いトッピングが多いタイのぶっかけ屋ではあるが、辛いものが苦手な人は是非この春雨の中華炒めは外さないようにしておこう。もっとも無難でどこで食べてもそれなりに美味しく、外れなしの穏やかな八方美人的なトッピングだと言える。通常ベビーコーン、黒きくらげ、煎り卵、挽肉などが、春雨とからまっている。味付けは醤油味で、甘口。これなら誰でも食べられます。

もう1種は竹の子スープをかけてもらった。豚挽肉が細身のセロリと相まって、上品であっさりとした竹の子クリアスープとなっている。タイのセロリは日本のものと比べ、かなり細くて小ぶり。その代わり、香気はより強くしっかりしている。小さくても形と味はやはりセロリ。本来であれば、このような美味しいスープは25バーツを支払って、単品で1杯頼みたいところであるが、強引にぶっかけのトッピングに選んでしまうのが、質素で優柔不断なテツロウの得意技でもある。

汁物をトッピングするのは、一般にタイ人もやっている人がいる。実際インディカ米なので、こうすることでパサパサ感が薄れ、のどごしは良くなって食べやすい。スープをトッピングに選ぶのはネコごはんになってしまうので、日本人には抵抗があるかもしれないが、何にせよ、そこはタイ、食べたい人がいて、売る人が売れば、それがメニューになってしまうのだ。




鶏肉のショウガ炒めごはんかけ ガイパットキン ラ カーオ   30バーツ

これも中華がもとになっている料理で、オーソドックスな一品。ぶっかけ屋ではなく、普通の屋台で、その場で中華鍋で炒めて、かけてもらった。鶏肉にショウガの組み合わせはよくマッチしている。豚肉でも言えば作ってくれるが、普通この料理は鶏肉が使われる。牛肉ではやらないので、注文は避けたほうが良い。基本は鶏です。変化形は豚。ショウガの千切りがかなり大量に使われる料理で、一品料理として頼めばビールのつまみにもよく合う。男性向き。唐辛子は入っていないが、大量投入のショウガの辛味はある。

必ず使われるのが、黒きくらげとタイのネギ(Oriental Spring Onion)。写真では、切らしてしまったのか、珍しく2品とも使用されていない。ネギの代わりにタイキュウリが、そして黒きくらげの代わりにマッシュルームが代用品として使われている。したがって本流からはちょっとずれている。タイのキュウリはずんぐりとして小さく、大きさは日本なすくらいで、色は日本のキュウリような緑色ではなく淡い黄緑色をしている。




鶏肉のショウガ炒めごはんかけ  ガイパットキンラカーオ  25バーツ

すぐ上の料理と全く同じものを、別の屋台で注文した。ちなみに注文した屋台自体も大通りを挟んで互いにそんなに離れていない。こちらの屋台の方が圧倒的に盛りが良く、しかも料金も25バーツと上の店より5バーツ安い。ここまで盛りが良い店を見つけるのは、実はかなり大変だ。ライスも多いが、おかずも普通の店の2倍近い。本当にワンプレートでおなかが一杯になり、こういう良心的で真面目な店は長く存続してもらいたいと密かに愛し、応援している。

ちょっと話がそれるが、作りおきのぶっかけ屋ではなく、こういう注文の後で即刻炒めてくれるスタイルを、香港周辺では即叫即炒と呼んでいる。あっと言う間に作ってくれるので、客がひしめいていない限り、さほど待たない。流行っている店は材料が既に切ってあり、客はそれを指差すだけで事足りることもある。つまりどんな組み合わせでも原則的には料理可能ということだ。タイなどではあまりないが、中国では、選んだ食材が変な組み合わせだと、どうするのか聞かれることがある。つまり炒めないでスープにするのかとか、。何も言わないと炒菜になる。





イカのショウガ炒めごはんかけ+目玉焼き  パットプラムックキンラカーオ カイダオドゥアイ 30バーツ 

上の料理のジンジャーチキンのチキンの部分をイカにした変化形。これもなかなかいける。炒めた直後で湯気がまだ立っている。あっさりした鶏よりもさらに一層イカであっさりしてしまうので、目玉焼きを一個つけボリュームを増した。大量の千切りショウガとエシャーレットのようなタイの細ネギに、スカスカして胃の中が清められる感じがする。ガイドブックに載っているような料理ではなく、自分なりに考えて注文したのだが、頭の中にあったイメージと実際の味が重なった。こういう日は気分が良いものだ。この品は忘れずに覚えておいて、次回以降も頼もうと思う。




鶏のタイカレーごはんかけ  ゲーンガイ ラカーオ 25バーツ

鶏肉を使ったタイホワイトカレー(ゲーンガイ)。基本的にこのホワイトカレーは、常に鶏です。普通の食堂では、豚や牛は使いません。辛味はマイルドでそれほどではないが、ちゃんとすりつぶした唐辛子も入っているので、油断は禁物、見かけよりは辛いとも言える。このホワイトカレー、ガツーンという唐辛子の直接の辛さがなく、他のレッドやグリーンカレーと一線を画している。とにかく不思議な味を持ったカレーである。

レモングラスの爽やかな酸味、ホワイトのベースになっているココナッツミルクの茫洋とした甘味、すりつぶした唐辛子の脇役的な辛味、それらがマッシュルームにからまって舌の上で同時に味として認識される。一瞬舌がだまされるような複雑な味覚で、完成度はかなり高く、大人のカレーと言って良い。料理が好きで、舌の肥えた方には機会があったら是非とも食べてもらいたい。実に重層的な味がする。


ご飯もの その2 その3 その4 その5
麺類 その1 その2 その3 その4


HOME